「気」をつかうとは?〜運と気はセットです〜

伊予市の古民家で中医推拿セラピーmiwa を営んでいるmiwaさんに、今の時代に必要な「養生」についてお尋ねしています。

前回の記事「資質を活かして生きるとは」に引き続き、第三弾は「気をつかうとは?」について、たっぷりお話を伺ってきました。

「運」のボリュームは生まれた時に決まっている

さてさて、今回のテーマは「気をつかうこと」についてです。
実は個人的に、一番知りたいテーマかも。

miwaさんにお会いしたときに、「愛媛には、気をつかう人が多い」と言われていたのがとても印象的で・・・。私自身、人に気をつかって疲れてしまうタイプなので。いろいろ教えていただきたいです!

そうですね・・!
まず、「気」をつかうとはなにか?をお伝えしますね。

私が施術する上で一番お伝えしたいことは、実は「気」を洩らさないこと なんです。
気をつかう=気を洩らしている状態のことを指します。

「洩らす」の意味は、液体などが漏れるという意味ですが
中医学の考えでは、気を洩らすと、”身体も運も不調になる”とみるのです。

へ〜!!!
気=運なのですね!?

そうです!「運」とは「気」の運びのことなんです。
運と気は一緒に使っていくもの。
運は「管」のようなもので、一生の分量は人によってさまざま。
生年月日でボリュームが決まっているんですよ。

え!衝撃です。
生まれながら、運のボリュームってあるんですね!?

君もすでに運の量が決まっているのか!

そうです。
だから、運も気も使いすぎるとなくなっちゃうんですよ。

いかに気を温存するかが、めちゃくちゃ重要になってくるんです。
ラッキーアイテムで運を引き寄せる!とか、そういう問題じゃないんですね。

ほほ〜!
では、運の節約しなくちゃですね。

そういうことです!

たとえば、車通りが少ないのに、道幅がやたら広い道路って、無駄に税金使っていてもったいないですよね。
コストダウンできるのに〜って。

そういうことです。

成功する人は、なにかを辞めた人・勇気のある人

でも・・・そう考えると、生まれながらに運が少ない人って、めちゃくちゃ損ですよね。
なにも悪いことしてないのに(涙)。

実は、そうでもないんですよ。
そもそも「運がよい状態」=幸せとは限らないです。

運のよい状態は「お金がいっぱいあって暇」な状態のことを言うそうです。
望んでいる世界は案外つまらないのかもしれないですよね。

運と気はセットですから、運がよいときは気もつかっています。
だから、運がよい時期でも疲れてきます。

それよりも、
「トラブルがありそうなときに、どう避けるか」がめちゃくちゃ重要なんです。

凶を避けて吉となす
災い転じて福と為す


これらができると、トラブルも「学び」になります。 

たしかになぁ〜!
ぬくぬく、幸せ♪ 絶好調〜♪ っていうよりも
「凶をうまいこと避けたぜ〜!」っていうときの方が、スリリングでおもしろかったりするかもしれないですね(笑)

前回の資質の話とも通じますが、自分で運の量を決めて生まれてくるのは、どんな人生を望んでいるのかも決めて来ているってことなんですね!

そういうことです。

わたしは、先生に
「運が悪い時に、運を上げようとジタバタ動くのは無駄。
運が悪いときは、こもって勉強しなさい」って100回ぐらい教えてもらいました。

「学び」に変換するんですね。

そうすると、「ツキ」が使えるようになるんです。

ツキ・・・。
「ツイてるね〜」の「ツキ」ですか?

そうそう!
わたしは、元夫と別れたことを「集中して、ツキをつかったね〜」って、先生にめちゃくちゃ褒められたんです。

「ツキ」は正しい考えで、正しい勇気を持って起こす、正しい行動のことを指します。

miwaさんの壮絶な過去は、第一回目の記事をご覧ください。

「勇気」をつかうと、気が上がる感覚・・・なんだかわかります。
なんだろ、ステージが上がる感じがします。

勇気をつかったらツキがきます。
逆に、勇気がない人は変わりません。
ずっとそのままです。

成功する人は、何かを辞めた人。
勇気を出して同調勢力に逆らった人
です。

あ〜めっちゃわかる!その感覚!!!!

「みんな一緒に行こう〜♪」っていう誘いに、「私は行かない」って言って、同調圧力に逆らう勇気!

気をつかってママ友と一緒にランチに行っても、なにも生まれないでしょ?

「むっちゃわかる〜」の図。

どきーん!!!!

自分のなかの正しい考えに集中すると、無駄な方向に行かないはずです。

一緒にいて楽しくないママ友に会いに行かない。
本当は家で本を読むのが好きなのに、社交パーティーにいかない。


そういう、ひとつひとつの選択を自分でするんです。

ちなみに、うちのサロンに来た人は、それだけで「勇気」をつかってるからスゴイですよ。見ず知らずの場所に、ひとりでやってくるんですから。

なにをしたら「気」が洩れる?

ところで、何をしたら「気」が洩れるんですか?

人に気を合わせること、
空気を読むこと、
聞く耳を持たない人に一生懸命話をするのも気が洩れる行為ですし、
気が少ない状態なのに人に気をあげようとすること。

全部、気が洩れる行為です。

わお〜。私、いつもやっちゃってるかも。
miwaさんが先日書いていたキャンセルに関するブログ、読ませてもらったのですが
めちゃくちゃ深かったです・・・!

もしかして、キャンセルされることも気を洩らすことですかね?

そうですね。
一生懸命準備していたのに、その予定がなくなるということは
向けているエネルギーの放出がうまくいかないということ。

たとえば、安室奈美恵ちゃんが筋トレして、歌の練習して、ステージに立った瞬間に、「今日のライブ、なくなりました」って言われたらガックリ来ますよね。

100メートル走を走り切る予定で、めちゃくちゃ集中力あげてスタート地点に立ったのに、誰かのフライングでやり直しになったら・・・これもキツいですよね。

エネルギーの放出がうまくいかないことは、命に関わる問題。
寿命が縮まる行為なんです。


気を洩らす状態のことを、おのころ心平さんが上手に説明されていたので引用しますね。

人間関係が錯綜している時代に、まず自分を大事にする=自分の領域を守ることを優先しないと、人のためばかりに疲労、消耗してしまって、あげくの果てには、カラダを壊してしまうことにもなります。

自分をちゃんと尊重する「自尊感情」というものは、自分と向き合うパーソナルスペース(ひとりになれる時間と空間)がなくては育ちません。

でも、自分を尊重できないと、自分の持っている時間や空間を他人に明け渡してしまうことになります。
するとますます自尊感情が育たないという悪循環に陥ってしまいます。

あなたのパーソナルスペースを確保するために、相手に「ここは入っちゃいけない領域だ」と思わせる、日常的な振る舞いが必要になります。

引用元
https://ameblo.jp/onocoroshinpei/entry-12664326027.html

なるほど・・・
つまり「人のためばかりに疲労、消耗すること」が気を洩らす行為なわけですね!

どうすれば、「気」が上がる?

気を洩らさずに、上げる方法ってあるんですか?

気を上げるには

1.運のよい人に会う
2.体質にあったものを食べる
3.体を整える


この3つをやることですね。

運のよい人って、どんな人なんですか?

愛媛の人は、無意識に運のよい人を見抜く感度はあると思いますよ。
成功している人に人が集まるじゃないですか。
成功している人は、運がよい人ですから。

あと、四柱推命を見れば、自分を助けてくれる人がわかります。
「貴人(きじん)」と言うのですが、自分の貴人を見つけることが人生の上で大切なカギとなります。貴人に助けられると、なんと!気の悪さが解除されるんです。

四柱推命、深い!!!気になる方は前回の記事も読んでみてくださいね。

すごいな〜!四柱推命・・・。
2の「体質にあったもの」も、四柱推命に出てるんですよね!
私も、体質にあった食べ物、いろいろとアドバイスいただきました。

子育てと仕事で気がスッカラカンになってしまったときも、miwaさんにアドバイスいただいた食べ物やお茶にずいぶん助けられましたよ!

サロンで出していただける飲み物でも、「気」があがります!

あとは、3の「体を整える」 ですが、体を整えると運が上がるのはなぜなんですか?

いくら口で説明をしても、すぐ近くにチャンスがあっても、体が整っていないと素直に受け取れないんです。

よい「気」は、きれいな水に宿ります。
人間の体は7割が水。

まずは水の流れをきれいにして、よい「気」を宿らせることが大切なのです。

第一回目のお話 とつながるお話ですね!
たとえば何か不調があって、miwaさんのところに行って治るとするじゃないですか?

そうすると、もう体を整えなくてもよくなるんですか?

「気」を整えること、つまり「体」を整えることは一生をかけてすることです。
活動をすれば、「気」を使います。

たとえば、気の悪い会社で社員さんしてるとする。
自分の気が整っていたとしても、気の悪い場所に身体をぶっこんでいくわけですから、メンテナンスが必要になってきます。

お風呂に入るのと、一緒ですよね。
活動したら汚れるから、きれいにするのです。

なるほど・・・めちゃ分かりやすい!

わたしのサロンでは、「気血水(きけつすい)」の巡りをよくする施術を行なっていますが。気、血、水、が過不足なく全身を巡っていることがとても大切になってきます。

わたしも、産後の体調不良に関してアドバイスをいただきましたが、そのときは授乳で「血」が足りていない上に、「気」もなくて、スカスカ状態だったんですよね。

あの時は、吐き気がしたり、立ち上がれなくってびっくりしました。

気を補ってもらって、食事のアドバイスもいただいて元気になりましたが!

施術に使う「ソティル」は、気血水をめぐらせます!

運と気を上げるにはトレーニングが必要です。
1.運のよい人に会う 2.体質にあったものを食べる 3.体を整える
この3つを繰り返すこと。

「ブレないこと」が大事になります。
大きな木はどーんとしていて、エネルギーを無駄につかっていないですよね。
しっかり幹があって、根を張っているから、ちょっとやそっとのことでは折れない。

・無駄な労力を使って気を洩らさない
・「気」が洩れたと思ったらメンテナンスする


急にはできないので、日々トレーニングです。

今は「火」のない時代!?

今のコロナ禍・・・社会全体の「気」が下がってる気がしますよね。

そうですね。世の中は「混沌」と「秩序」の繰り返しですから、今は「混沌」の世界。
幕末みたいな感じですかね。ちょんまげから洋服に移行する期間というか。
そのうち「秩序」に入ると思います。

四柱推命でみても、2025年までは「火」がない時代なんです。
「火」は喜びや楽観的なエネルギー
それらがない時代なんですから、世の中も明るくならないのは当たり前ですよね。

五行で見てみると、「火」は「心」

実は「火」は、「自分らしく生きる」アイデンティティを司る部分で。
なくてはならない大事なところ。中医学では「君主の官」なのです。

なるほど・・・だから社会全体がしょんぼりしちゃうんだ。

「火」が足りないなら補えばよくって。

陽気な人と会う
陽気な場所へ行く
あたたかいもので身体を守る(衣食)


などなどで補えばよいのですが、
コロナのせいで陽気な人に会えるライブも
陽気な場所に行ける旅行も自粛・・・・

そりゃ〜つらいですよね。

でも、そういうときは、純粋に「火」を見ればいいんです。
蝋燭でも焚き火でも。

そういうのがなければ、火に近い間接照明でもいいです。

miwaでは、あたたかな間接照明や蝋燭でお出迎えしてもらえます。

なるほど〜。
五行の考えって、案外シンプルなんですね。
自然とリンクしているから、とても分かりやすいです。

でしょ?
必要なのは「応用力」なんですよね。

愛媛の人は感度はいいんです。
でも、応用力が少ない気がする。

応用力が少ないのはなぜか・・・それは、同調勢力に負けて、自分で考えることをしないからかもしれません。

どっき〜ん!!!
その感覚、めちゃ分かるわぁ・・・。

まずは、「勇気」ですね。
自分で感じて考えて、断る勇気、選ぶ勇気!

そうすれば運も気も上がる気がします。

そして、その正しい判断を持てるよう、体を整えること!
これだな〜。

運気があがるソファーにてお届けしました♪

miwaさんの連載も、残すところあと1回となりました。
取材を重ねるうちに、中医学の魅力にどっぷり浸かっている私です。

最終回のテーマは「自分にあった養生とは!?」です。

6/17更新予定!お楽しみに〜。

photo by mame

中医推拿セラピー miwa

https://www.suinamiwa.com/