第三話:暮らしをスムーズにする“朝時間”の使い方

生活空間コーディネーター平野美香さんの仕事や暮らしを追いかけるシリーズ、第三弾!

▼第二話はこちら

今回は、9月に開催した四国ガスさんでのワークショップでも話題にのぼった、ミカさんの「朝時間」の使い方についてご紹介します!

ミカさんの1日の時間割

9月に開催された、コムズさんでの講演会では、ミカさんの1日のスケジュールについて紹介するシーンがありました。

こちらを見ていただいたら分かるように、9時からはお仕事や子どもたちのお迎えや習い事etc…みっちり詰まった1日。

でもね・・インスタグラムを見ていると、夜ご飯もきっちり丁寧につくられているわけですよ!

いったい何故!?

そのヒミツは、どうやら朝の時間の使い方にあるようなのです。

家族がそろう、「朝ごはん」でコミュニケーション

ミカさんは、毎朝だいたい6時ごろに起きます。最初に行うのは、家族の朝食とご主人のお弁当づくりです。

朝の献立は、バラバラ。
ご主人はパン派、子ども達はごはん派と、好みも違うので、パンにもごはんにも合う目玉焼きやウインナーを活用したり、家族の気分にも対応できるよう工夫しています。

夜の残りもののお鍋やお味噌汁を使うこともあるそうです。

ご主人と子ども達が食事をしている間、ミカさんはずっと動き回っています。台所に立って、夜ごはんの仕込みをしたり、洗濯物を干したり。

忙しくしていますが、家族の顔を見ながら、会話をしながら家事を進められる空間なので、家族の一体感が。

平野家にとって、とても大事な時間です。

2時間のひとり時間をフル活用

7時すぎには、子どもたちとご主人が家を出ていくので、ここからはミカさんの家事時間。

この2時間が、1日を気持ちよく過ごすためのカギになります。

まず、夕方帰宅して30分で夕飯の支度ができるよう、夕飯の仕込みをします。

帰宅時間は、子どもたちの習い事の日によってバラバラ。
息子さんはサッカーをしているので、夏場は帰宅が20時ごろになることも。

帰宅が遅くなっても、夕飯の仕込みが終わっていると安心です。

この日の献立は、

・ミネストローネ
・黒ごまのパスタ
・蒸し鶏のソースがけ
・アボカドとエビのサラダ

ミネストローネを朝に仕込んでおくだけで、帰ってからの作業がぐんとラクになります。

仕込みをしながら、お掃除タイム。
掃除機をかけたり、部屋を整えます。洗面所やトイレ、水まわりの掃除も必ず行います。

帰ってから空間が整っていると、気持ちがいいですよね!

夜の時間も、家族でにこやかに過ごしたいから。
朝のうちに集中して整えておくのが、ポイントなのです。

ミカさんが仕事のときは、息子くんは一人で家に帰宅して、サッカーに向かうので、おやつも忘れなくセット。

母の愛を感じますね。

買い物は週に1回

掃除が終わり、ひと段落したら、ひとりでゆっくり朝食を食べることもあります。

この日は、私も一緒にいただいてしましました♪

ミカさんのお父さんが好きだったというハムカツサンドに、夕飯のために仕込んだミネストローネを添えて。

フルーツヨーグルトと、グリルしたズッキーニ、サラダ。

朝からとっても優雅な気分で過ごすことができました。

平野家の食卓は、いつも彩りがあって、器も美しくて、気持ちが豊かになります。

品数もたっぷりあって、食材もたくさん。

「毎日、お買い物に行っているのかな?」と思い尋ねてみると、
意外にも「買い物は、だいたい週一。半額のものとかセール品も大好き♡」という答えが返ってきてびっくりしました。

しかも、買い物の時に献立は考えないそうです。
大量に、適当に買っておいて、献立は後から考えるのだそう。 

事前に決め込みすぎない
無理はしない
気分をたいせつにする

それが、食卓を豊かにする秘訣なのかもしれません。

タイムスケジュールも食卓も、人と比べなくていい

ミカさんが、インテリアをコーディネートする上で大切にしているのが、「その家庭にとっての“大切”を見極める」ことです。

共働き?
子どもは何人?
習い事はしてる?
料理は好き?

などなど、人によって環境や趣向はさまざまですよね。

今は、SNSを見れば人の暮らしをいつでも見ることができる時代。

「あの人はこんなに整ったお部屋で過ごしているのに、うちはグチャグチャ・・・」
「いつも豪華な食事をしていて、いいなぁ〜」

そんな風に、人と自分を比べてしまうこともあると思います。

大切なのは「自分らしく生きる」こと。

毎日のタイムスケジュールだって、誰かと比べなくていい。
空間の作りかた、
ごはんの在り方も自由です。

ミカさんのお仕事は、その家族にとってのベストを見つけ出すお手伝い。

家族の時間をつくるために、自分らしい空間を整えてみませんか?