生活空間コーディネーター平野美香さんの仕事や暮らしを追いかけるシリーズ、第二弾をお届けいたします。
▼第一話はこちら
今回、ミカさんと一緒にコムズさんのセミナーで登壇させることになり、ミカさんに改めていろんなお話を伺うことができました。
今回は、お話しすることで気がついたミカさんの魅力。とりわけ、ミカさんの「料理力」に対して気がついたことをお伝えできればと思います。
ミカさんは、おもてなし好き
私は、ミカさんと打ち合わせをするときに、よくミカさんのご自宅にお邪魔させていただきます。
「春菜ちゃん〜お昼頃に来る?お昼ご飯一緒に食べて行ったら?」
そういう風にさらっと言ってくれるミカさん。
私だったら、いくら大事なお客様でも、自宅に招いて、お昼つくって、一緒に食べて、片付けして・・・って、ちょっと無理だなぁって思います(めんどくさがりやなので。笑。)
ミカさんは、そこを全然めんどくさがらず・・・というより、とっても嬉しそうに準備をしてくれます。
出てくるお料理が、これまた美しくて!美味しくて!私はいつも大感動しちゃうのですが(完全に餌付けされています。笑)
「ミカさん!!!めっちゃ美味しいです!!!最高です!!!」とか言うと、ミカさんはとっても嬉しそうに、
「本当〜〜〜!?よかったぁ〜!!!!」
って言ってくれます。
その顔が、本当にしあわせそうで。ミカさんは、本心から「おもてなし」が好きなんだなぁって思います。
料理好きのルーツは?
ミカさんは、台所に立つのが大好き。
台所に立つのが、気分転換であり、趣味だとミカさんは言います。
私はと言うと・・・なるべく台所には立ちたくないですね(笑)
仕事で忙しいミカさんが、なぜ台所仕事が大好きなのかと言うと、生い立ちにルーツがありました。
おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、弟2人。
ミカさんは、7人の大家族の中で育ちました。
おばあちゃんとお母さんは、おもてなしが大好きな人。家族はもちろんですが、お父さんの職場の人たちや、ご近所さん、親戚たち。たくさんの人がやってくる、にぎやかなおうちで。おばあちゃんとお母さんは、いつも台所に立ち、お料理を作り続けていたそうです。
そんなおばあちゃん、お母さんを手伝うことが当たり前だったミカさん。コロッケをつくるなら、パン粉をつける。お皿を運ぶ、洗う。
料理は、おうちで自然と学んだそうです。
おばあちゃんとお母さんは、主菜+副菜も4品ぐらい作らないと安心しないような考え方の持ち主。
主菜も、魚→肉→魚→肉と、バランスよく用意していて、いつでもたんまりとお料理があったそうです。
ただ、こんなにたくさんのご飯があるのは、決して「経済面で豊かだったから」と言う理由ではありませんでした。
一家7人を経済的に支えているのは、サラリーマンのお父さん。
おばあちゃんとおじいちゃんは家にいましたし、
お母さんは専業主婦でした。
「お金があるから、たくさんつくる」のではなく、そこには、お父さんへの「お仕事お疲れ様。いつもありがとう。」という気持ち、子どもたちに「元気に育ってほしい」という気持ち。何よりも、「家族の笑顔を見たい」という気持ちが原動力だったようです。
この気持ち、ミカさんもしっかり受け継いでいるなぁって、しみじみ感じました。
「美味しい」を共有すること
お料理するうえで、また、外食するうえでミカさんが大切にしていることは、「美味しい」を共有すること。
食べることは、体のきほん。
健康を守ることはもちろん、気持ちをゆるめて心を開くきっかけにもなる。
だから、家族とも、お友達とも、ゆっくり食事をすることを大切にしています。
ミカさんのご主人は家で食事をすることが好き。
でも時々は外食したり、年に一度は旅行に行ったりもします。
旅行の目的地は「食」で決定しているというから驚きです(笑)
ご飯が美味しいと、家族の幸せや思い出が一つずつ増えていっている感じがして、とても素敵ですね。
料理本は読まない
いつおうちにお邪魔しても、またインスタグラムを拝見しても。とっても素敵なお料理ばかりつくっているミカさん。
当然、いろんな料理本を読んでいるんだろうな〜と思ったのですが、実は料理本はあまり読まないそうです。
「完成形がどうなるかが分からない状態で、想像しながらつくるのが好き」
とミカさんは言いますが、これはお仕事のスタンスも一緒。空間と出会い、施主さんの気持ちや暮らしぶりを聞いて、「施主さま“らしさ”を引き出すにはどうすればいいだろう?」そう考えながら、空間をつくっていくミカさんのお仕事。
「これとこれを組み合わせたら、美味しくできるかも」
「食材を生かすには?」
まさに、お料理も一緒なんですね。
ちなみに、ミカさんは見た目はとっても細いのに、よく食べます。それはもう、見ていて気持ち良いほどに(笑)
つくるだけではなく、食べることも大好き。
外食する時は、「このドレッシング、うちでもつくれるかも」「この組み合わせいいな」など、おうちでの応用を考えながらつくるそうです。
ミカさんのまわりには、STROLLのエリカさんをはじめ、お料理好きな人も多いですし、飲食店を経営しているお友達も多いです。
「センスのある人が身の回りに多いから、たくさん刺激をもらっている」と、ミカさんは話してくれました。
少しの工夫で、暮らしはもっと豊かになる
ミカさんのお料理の魅力は、味だけではなく、テーブルコーディネートの美しさにもあります。
うつわの選び方や、盛り方ひとつで、食事の時間はさらに豊かに、楽しくなります。
そして、家事が楽しくなるキッチンがあると、食事をつくる人もさらに気持ちよくおうち仕事ができる。
日々の暮らしを大切にしているミカさんだからできる、ご提案。
キッチンだけ、リビングだけのご相談も大丈夫です。
さらに、暮らしを豊かするためのご相談、気軽にされてみてくださいね。