HOMEマガジンなぜメディアをつくり続けるのかvol.02 “地域メディア”という名の文化をつくる



vol.02 “地域メディア”という名の文化をつくる

元薬剤師という異色の経歴を持ちながら、現在3つの地域メディアを運営している株式会社メディカグループ社長・石崎隆志さん。

「点滴ラベル作成システム」の開発をきっかけに、「世の中に必要なサービスをつくろう」と思い立った・・・のが、前回までのあらすじ。

今回は、そんな石崎さんがメディアサイトを立ち上げるまでと、立ち上げてからの苦労話を根掘り葉掘りお聞きしていきます。

独立したのは間違ってた!? 強烈な洗礼を受ける

大木
さて、今回は独立してからの苦労話をお聞かせください!
ワクワク♪
石崎
まずは独立前に強烈な洗礼を受けましたね。
大木
・・・と、言いますと?
石崎
今まで一度も捕まったことがなかったのに、スピード違反で2回も捕まったり、
オークションで2回も15万円分の詐欺に遭ったり、
財布とデジカメとザウルス(情報端末)が入ったバックが盗難されたり、
独立するのに必要な資格取得の申込みが5分差で間に合わなかったり・・・・・
立て続けに不幸が重なりました。
まるで神様に「独立なんて、やめておけ〜!」と言われているかのように・・・(笑)
大木
確かに、見事なまでに不幸続き!
石崎
それだけじゃなく、予定していた事務所が変更になったり、
オープン2週間前にシステム制作が全く進んでいないことが発覚したり、
色々ありながらも、どうにか2006年4月3日に仕事を開始することができたのですが・・・
大木
・・・できたのですが??
石崎
営業開始の初日に、信号待ちをしていたら後ろから車に追突されて、記念すべき1件目のアポをキャンセルしたんです。
大木
え。そんな不幸あります(笑)??
石崎
ありえないですよね。
スタートした日に不吉すぎる(笑)
ちなみに、今でこそ945件登録がある(2018年11月16日現在)施設情報ですが・・・
当然最初は0件からスタートな訳で。

大木
今は、めちゃくちゃ多いですよね!
最初は、病院時代のツテを使って営業に行ったんですか?
石崎
いやいや、それなんですが、
こういうのって最初は人とのつながりから始まったりするじゃないですか。
とある人に「石崎さん、何人知り合いがいますか?」って聞かれて、
書き出したら20人もいなくって。
毎晩そのことを思い出しては、震えてました。
そして、毎朝起きて吐いてましたね。
大木
ううう・・・辛い過去。
泣きたい・・・。

石崎
最初の1年で施設登録を200件にする目標にして、
毎日アポをとって施設に出向いて行っていたのですが、
待遇がひどすぎました。

「介護施設をインターネットで探す人なんていないだろ。バカヤロー!」
「そういうことをするから困るんや〜」
「更新どうするつもりや〜」
無料掲載なのに、めちゃくちゃ言われましたね(汗)
大木
つらい・・・
石崎
ここには書けないぐらいヒドイことも言われてましたよ(笑)。
でも、自分の理念を信じてやるしかありませんでした。
自分の理想は頭の中にしかないから。
形がないものを、理解してもらおうとするのは難しいんですよね。

でもだんだん件数が増えて、情報が集まってきはじめると、
「石崎くんの言う通りになってきたね」と言ってくれる人が増えてきて、
「飯、食えとるんか?」と心配してくれる人も現れて。
広告を出してくださったり、講師として呼んで下さる人が増えてきたんです。
大木
石崎さんの粘り勝ちですね♪

 

石崎、鬱になる。〜2年目の危機〜

石崎
もともと1年目は初期投資のつもりで動いていたので、2年目からが本番でした。e-ショートステイ.come-デイサービス.com、人材紹介事業のメディカコミュニティをスタート。10月には、掲載施設が300件を突破し、順調だと思ったのですが・・・
大木
お!嫌な予感!
石崎
・広告の売り上げが伸びない
・ソフトウェアの売上が止まる
・e-シリーズの売上が伸びない
・紹介した人が続々と退職
・増え続ける業務量
・交通事故を起こす
などなど・・・どん底の状態に陥り。
鬱になりました。
大木
石崎さんにもそんな時代があったのですね・・・。
石崎
飽きっぽい性格なので、通常だと鬱も2日で飽きるのですが、今回のは根深かかったです。
とにかく食べる事に逃げていて、すっかりメタボでしたね。
大木
どうやって立ち直ったんですか?
石崎
パワーが足りないと思っていたので、いろんな縁起担ぎをしました。
東京まで行って経営セミナーを受けたり、若手の異業種交流会に参加したり、読書をいっぱいしたり。
スピリチュアル鑑定やオーラソーマの体験までして、やれることはやり切りました。
大木
手当たり次第感・・・(笑)
石崎
いろんな体験をした事で気づいたのは、一人では限界!仲間を作ろう!ということ。
もっと足場を固めて、くだらないプライドを捨てようって思えたんです。
大木
きっとこのあたりで私と石崎さんは出会ってるんですね。
私を仲間にしてくださって、ライターとしてメディカグループに関わることになりました。
今や女性スタッフに囲まれてお仕事されてますもんね(笑)
売り上げに関してはどうやって解決していったんですか?

石崎
平成20年1月から会員制度をスタートさせました。
ストック型ビジネスの仕組みを作ったんです。
300施設に一斉にFAXを送って、「2週間以内にお返事ください。じゃないとつぶれるんです」って(笑)
大木
ひえ〜〜!シャレにならん!
石崎
しかも肝心な返信先のFAX番号を、間違って電話番号にしていたから・・・。事務所の電話が一日中鳴り響くという大惨事(笑)
大木
石崎さん、めっちゃしっかりしてるのに。
なぜこういう時に限って・・・(笑)

石崎
どうにか会員制度がスタートして首の皮一枚でつながった「メディカサイト」。
2段階の値上げを経て、やっと安定するようになりました。

もこぼっくすの誕生

石崎
スタッフを増員したときに、メディカサイトのサポート要員として入ってきてくれた林知絵さんという女性がいたのですが・・・
自身の、子どもの預け場所が見つからず、なかなか働くことができなかった経験から、「メディカサイトの空室情報システムを活用して、認可外保育園や一時保育、特定保育の空き状況を一覧で見られるようになったら便利なのに」という声が出たんです。
ただ、それだけだと運営が難しいので、愛媛のママに役立つサービスとして仕組みを広げて、 そして出来上がったのが「母子箱(もこぼっくす)」でした。

大木
覚えてますよ〜!その経緯!
言い出しっぺ事件ですよね。
石崎
そうです。
言い出しっぺの林さんが初代編集長になったってやつです。
もこぼっくすは、活動費を自ら稼ぐNPOのイメージ。
ママたちが自分の足で取材してクチコミをすることで、ママにはおこづかいが入る。
自分たちの活動費は自分たちで稼げるような仕組みを作りました。
大木
ちょうど石崎さん自身も結婚して、お子さんが生まれたタイミングだったからさらに「もこぼっくす」の必要性を感じたんでしょうね。

石崎
そうですね。
サービスは基本的に「自分が欲しいもの」を中心につくっています。
「こういう情報があったらいいのに」というところからスタートしているので、
システム上のちょっとした違和感を大切にしています。
「探しにくさ」とか「読みにくさ」とか、違和感を感じたら即、直します
ユーザーに使われないと意味がない。
まずは自分が一番のユーザーになるんです。
大木
そういうところ、尊敬します。
違和感の修正って、めんどくさいから目をつぶってしまいそうな部分なんですけどね。
徹底したユーザー目線が、毎月5万人のユーザーに愛されている所以なんでしょうね。
石崎
今は、情報の変化がすごく早いですよね。
メディカサイトを立ち上げたときは、こんなにスマホが主流になるとは思っていませんでした。

たった半年でも世の中が変わる時代です。
違和感を大切にすることで、世の中が見えてくるのかなと思います。

情報を「足で稼ぐ」意味

大木
今は、匿名でお店情報を勝手に更新できるサービスもありますが、「もこぼっくす」はちゃんとお店の許可をとって、自分で写真を撮って・・・という手順を踏んでますよね。
メディカサイトも石崎さん自らが足を運んで写真取ったり話を聞いてりしているから。
記事を取材ベースにしている理由はなんですか?

石崎
僕は、薄っぺらい情報サイトのアンチなんですよ。
知りたい情報を検索してサイトにたどり着いても、出ている情報が単なるリストだったら、がっかりしますよね。

例えば、介護施設ってハコがいくらきれいで広くっても、管理者の想いがないと、良い施設とは言えない。
だから「メディカサイト」では、管理者の顔や想いを載せたり、利用者さんが日々どうやって過ごされているかが伝わってくるような情報発信をしています。
介護施設は、高齢者にとっては生活の場所
家族にとっても、本人にとっても、安心して生活できる場所だと感じてもらえる情報を伝えたいと思ったんです。
同業者からも、「この施設のいいところを真似しよう」と思ってくれるような情報発信ができたら、愛媛の介護施設自体のレベルが上がっていきますよね。
大木
なるほど。
取材に行かないと載せられない情報が載っていることが価値になるんですね。
石崎
今、数えきれないほどのメディアがあって、きれいな言葉やきれいな写真であふれていますが、人の存在を感じるメディアってすごく少ないですよね。
最低限の情報しかないメディアが多い。
だから、「メディカサイト」も「もこぼっくす」も感じることができる、痒いところに手が届く地域メディアに育てたかったんです。

やっていることは、“文化づくり“。

石崎
僕は地域メディアの運営をしていますが、やっていることは「文化づくり」だと思っています。
うちの会社(株式会社メディカグループ)が掲げているテーマは情報のバリアフリー化
vol.01でもお話ししましたが、インターネットの力で誰でも平等に、便利な情報を得られることを目指しています。
大木
「もこぼっくす」の理念は何なんですか?
石崎
「もこぼっくす」には、「もこぼっくすイズム」というものがあって、
1.もこぼっくすがある未来を創ろう
2.ワンストップでママに役立つ場となろう!
3.女性に配慮したお店を増やそう!
4.ママの社会参加を応援しよう!
5.素敵なママ仲間をたくさん増やそう!
6.私たち自身が素敵な人になろう!

ママにお小遣いを!
という理念のもと活動をしています。

大木
なるほど!
メディカサイトでは、
・介護情報をオープンにすることで、利用者さんや家族にも均等に施設情報が行き届く
・施設同士もお互いの情報を見ながら切磋琢磨できる。

もこぼっくすは、
・ママのクチコミを集めることで、ママに優しいお店が増える。
・ママ自身が生き生きと社会参加できる。

メディアをきっかけに文化が作られていく
んですね。
石崎
そうです。ただ、文化を作り出すまでの地域メディアになるためには、圧倒的一番にならないといけない。
地域メディアって、一番以外は全部失敗してなくなってしまうんです。
だからとにかく質の良い情報をたくさん集めていくんです。

大木
石崎さんの情報収集能力は半端ないですよね。
メディカサイトを見ていると、手入力のニュースページが日々更新されていてびっくりします。
毎日無数のニュースから選んで載せているわけなんですよね?
すごすぎません^^;?
石崎
自分の知りたい情報だから、集めるのは苦ではないんですよね。
大木
私からみると、超人しかできないワザですけどね・・・。
石崎
学者目線なんでしょうね。
知りたいことがあったら黙々と調べるのが好きなんです。
大木
そこらへん、元薬剤師というルーツが垣間見えますね・・・。

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