今回は、ご質問にお答えする回です。

いただいたご質問をご紹介します。

私は辛いことがあると逃げたくなり、そういう事に向き合うことはできません。ましてノートに書き出すことなんて、私には、まず不可能です。
そのときの苦しい事や心に向き合うときのマインドを教えていただけませんか？

といただきました。


私は、今は「辛いこと」や「モヤモヤ」があると、「チャーンス！」となるので、この「逃げたくなる感覚」をすっかり忘れてしまっていました。


「辛いこと」「モヤモヤ」を見つめるのは最初は怖いけれど、見つめた先には必ず次のステージが待っているという成功体験があるからです。



でも、この境地に来るまではいろいろな「こじらせ」がありました。

向き合いたくなかったこと

私は、昔、向き合いたくないことがたくさんありました。



いろいろあったのですが、一番辛かったのは「太っている」ということでした。


今振り返ると、「太っている」というほどの体重ではなくむしろ今の方が体重は重いのですが、全体的に「むくんでいる」状態で、パッとしないというか…やな感じだったんです。

今ならその原因が分かりますが、原因は「自己否定」でした。


私は、子ども時代は痩せ型だったので、受験勉強を機にどんどん太りはじめて、「過去の自分より悪くなっている」という認識が重なり、自分の容姿に対してどんどん自信がなくなってきました。


昔は食べても太らなかったのに、今カロリーを気にして我慢しないといけないという状況も苦しくて。


そんな自分になってしまったことを、認めたくありませんでした。



友達から「太ってないよ！かわいいよ」と言われても、自分自身は「過去の自分」の方がマシで、「今の自分」が嫌いだったから言葉通りに受け取ることができませんでした。

自己否定が続くと、よいことは何もなくて。


食事制限をしたり、ウォーキングをしたりして、体重はどんどん減っていった時期もあったのですが、「今の自分」を受け入れることができなかったのでぜんぜん幸せじゃありませんでした。

次第に、「痩せてる人がもてはやされる嫌な時代！」とか「私は容姿ではなく心で選ばれる女だ！」とか、めちゃくちゃな考え方をしはじめるようになってしまいました（笑）


完全に当てつけです（笑）

私を変えた一冊の本

そんなとき、出会った一冊の本が私を変えました。


それが、安野モヨコさんの「脂肪という名の服を着て」です。
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太った女の子が主人公なのですが、おっとりしていて一見無害なのですが・・・

実は「自分が太っていること」が都合がいい、周りの人たちに合わせて生きている人なんです。


完全に他人軸で生きている女の子の話でした。

最後、この主人公のダイエットをサポートしていたエステティシャンの捨て台詞があるのですがこれがとても衝撃なんです。

ネタバレになるので、セリフそのものを書くことは避けますが

私はこれを読んで衝撃を覚えました・・・。


これ、私のことだ・・・！と。

「自分と向き合う」とは？

改めて「自分と向き合う」とは、どういうことか・・・というと、「今」の「自分」を認めることだと思うんですよね。



「今」を見ずに「過去」や「未来」の自分ばかりを見ているとそれは幻想なので、グルグルして堂々巡りになってしまいます。


他人の評価ばかり気にするのも同じことです。



変えることができるのは、「今」の自分のみ。


逆に言うと、自分の考え方は「今すぐ」変更ができます。

ノートの素晴らしいところは、いつでも「今」に戻ることができること。


「今」の自分の感情に気がついて、「嫌だな～」と思ったら「辞めよう」と決めることができるところ。


すぐに、考え方を変えることは難しくても気づいたら「あ、この考え方やだな。変えよ！」と方向転換することはできますよね。


自分の嫌な考え方に気づいたら辞める、の繰り返しで必ず、変わることができます。


それは、「今の自分をまっすぐ認める」行為であり、自己否定ではありません。

今の自分をまっすぐ認めて、もっと大好きな自分になるための行動。

それが、「自分と向き合うこと」だと思うんです。

いいことしかありません。

いろいろお話しましたが、シンプルに

自分と向き合うコツは、「今」にフォーカスすることだと思います。


「今」の自分がどう感じているのかを書き出すことそれだけで、今の自分は癒やされていきます。

感じてはいけない感情なんてないですし、むしろ、今感じている感情にこそ、「伸びしろポイント」が隠れています。


ぜひぜひそれを意識してノートを書いてみてくださいね。

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