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2020.7.5

たいせつなのは“共感”と“合意形成”〜政治とお金②〜

「政治とお金」第1弾の記事はお楽しみいただけたでしょうか?
今回は、第2弾!まだまだ聞き足りない「政治とお金」について質問しました。

財政って難しくない!?

みえさんって、もともとお金や数字の計算は得意だったんですか? 私なんて、予算の資料を見ただけでチンプンカンプンで気分が悪くなりそうです・・・(笑)

計算や考え方を知るのは好きですけど、財政の専門的なところは難しくて勉強中です。 でも、私たちの暮らしのために「全体を見て、どう使うか」は、家計と同じように考えてもいいと思っています。

なるほど。家計をまわしてきた経験が生かされているんですね。

私は、育った家庭も経済的に厳しかったですし、結婚してからも自営業の夫の自転車操業の経理事務を手伝って、自分でも休み休みのカフェをしながら、喘息の子どもの薬代・入院代に苦しみながら、お金と暮らしをずっと考えてきました。その経験は、役に立つと感じています。

「お金」と「暮らし」のバランス、みんな考えますよね!でもそれだけでは、家庭とは比べ物にならない大きな財政のことを考えていくって大変じゃないですか?

私は20代の数年間ですが、土木測量設計の仕事についていた経験があるんです。公共事業の仕事だったので、行政の計画、予算、積算、入札、・・・なんていう言葉に、なじみがありました。

なるほど・・・その経験も強みになりますね!

それと、もともと本が大好きなので、資料を読むのはあまり苦になりません。今は、基本的なことは、インターネット検索で調べられますし。

みえさん、たくさんの考え方や言葉を知ってますもんね。本や資料で新しいことを吸収しているからなんでしょうね。

先輩議員や職員さんに、気になるところを教えてもらったり、研修にも行っています。

常に勉強・勉強ですね・・・!

2019年6月議会で選任いただき、監査委員に就任したので、財政の数字に触れる機会が増えて、勉強になっています。お金の流れや数字から想像したり、考えたり、質問することって、とても大事なことだと思ってます。

監査委員って?

「監査委員」ってなんなんですか?

監査委員は、予算の執行、収入、支出、契約、財産管理などの財務に関する事務の執行や、経営に係る事業の管理が適性かつ効率的に行われているかなど、行政運営全般について監査を行う機関です。

ひょえ〜!なんだか難しそう!

2019年8月、長野県にて開催された全国都市監査委員会総会・研修会に参加しました。

監査委員の数は法律や条例に定められています。松山市では識見を有する委員2名、市議会議員の中から選任される委員2名の計4名で構成されています。

なかなか狭き門ですね!
みえさん選ばれてすごいです。

政治の現実は、税金の使われ方に現れる

この本は、とても勉強になります。何度も読み返しています。

私、絶対苦手系の本です・・・(笑)
なぜに、みえさんは財政の勉強をし続けるのですか?

「財政民主主義」を大事したいんです。税金の使い方に民意を反映するという議員の役割を、しっかり果さねばと考えています。

議員さんって本来そういうお仕事なんですよね。忘れそうになっていました…。私たちの税金を、私たちのためにどう動かすか。そこですよね!

そして、納税者とも言われず、選挙権がなくて有権者ではないけれど、政治の影響を一番長く大きく受ける子どもたちの利益と未来を考えた税金の使い方にしたいです。

確かに!子どもたちの関係ないところで話がまとまっちゃいますもんね。気付いたら、仕組みができあがっている。

少子高齢化で、人口のバランスは、若いほど少ないですし、若いほど投票率も低いです。どうしても、政治は投票してくれる人たちの望む方向になりがちです。

あぁ〜〜〜なるほど。極端なことを言うと、議員さんや積極的に政治に参加する人たちが「子どものことは放っておいて、自分たちが住みやすい世の中に!」って声をあげちゃうと、街全体がそういう方向に進んでしまう。政治は多数決って考えちゃうと、とっても恐ろしいことですね。

私は困難な状況にある子どもたちや、声を上げる余裕のない人たち、政治的に弱い立場の人のことを考えた財政民主主義に、したいんです。

とても大切なことですね。声をあげられない人の代弁をするって。

だから、子どもたちの虐待や貧困、発達障害や慢性疾患などで、一番辛く困って苦しんでいるところのことに、もっと手厚くすべきだと思っています。 見えにくく、対策も分かりにくい、誰でもが手助けできるものでもない。そこのところを、しっかり支えるのが行政の仕事でしょう。

共感を得て、合意を作る

みえさんは、予算を動かしたいと思った時、ほかの施策のムダ遣いを指摘したりするんですか?   

財政に限りがあるから、何かを削らないといけないですもんね。

ムダじゃないかな?とか、もったいない税金の使い方って感じることって、ありますよね。もちろん、私も、そう思うこともあります。 行政のすることをチェックする役割も、議員の役割であり、調べたり質問したりする権限もあるので、 なぜ、必要なんですか? なんのために使うのですか?、どんな効果があったのでしょう?などなど、そんな言葉で折々に、疑問を投げかけています。

ふむふむ。そういうところも、家計と一緒ですね!

必要なものを買うために、プレゼンをして、家族に共感してもらい、同じ財布の中からお金を出してもらうみたいな・・・。

行政は、議員のさまざまな質問に答えられる準備をすることも念頭に入れて、仕事をしています。だから、「ムダでした。間違っていました」と、言うようなことには、なりません。

施作を行う際、ツッコまれないよう入念に準備しているってことですね。

どれもムダな仕事はないとなると、新たな事業の予算を組み込むのは、財源がないと難しいってことになります。

そりゃそうだ・・・。

民主主義で議会の合意で決定して進んでいるのですから、「政治に絶対的な正解というのはない」んです。みんなそれぞれ「正解で、よいこと」をしようとしているというのが前提です。

たしかに。考え方はそれぞれでも、みなさん正解を探して進んでいるんですよね。

特に地方議会では、正しいか、間違っているか、という議論で、対立しても、市民にとってのより良い成果は得られにくいことが多いと思っています。

誰かを責めても、何も解決しないですもんね。間違いを指摘していく方法でなければ、どうやって財政の話を詰めていくのですか?

情報をオープンにすること、広く意見を集めるようにすること、様々な事例を検討すること、効果を検証することなど、冷静に深く議論を進めることを心がけています。

冷静に深く・・・ですか。難しそうですね。

それから、共感です。広く市民の皆さんから理解を得られるような議論にしていくことです。 特に、一般の方に自分に関係ないと感じられている案件については、社会の課題や問題点をイメージしてもらえるよう工夫をしたり、必要性を感じてもらえるような事例をしたり、色々作戦を考えます。

なるほど〜。みんなに「自分にも関係あること」って思ってもらうことが大切なんですね。

共感を作り出すこと、そして、他の議員や市長との合意を形成していくことを意識しています。

行政は遅い!でも、根っこを変えられる

市議会議員も2期目になって、だんだん希望する予算が通るようになってきました。

・子ども医療費無償化
・日浦エリアの通学バス運行
・児童支援員の増加


などなど。ありがたいことに、私の意見が通って実行できたことが増えてきました。

ただ、まだまだスピードは遅いです。正直、本当に困っていることは民間委託した方が早いのでは?と思うことも多々あります。

今までの取材でも、その発言ありましたよね。子ども医療費の実現にも、ものすごく時間がかかりましたしね・・・。

お金がいらない仕組みなら、いくらでもすぐに始められるです。でも、大きなお金が動くこと、仕組みの根本を変えないといけないことには時間がかかります。

市民のお金を使っているから、慎重に精査しないといけないですもんね・・・。

そうです。議会にあげて、他の議員にも納得してもらって、予算を動かして、実施に踏み込むには時間がかかります。

想像できます・・・。

でも、時間がかかるからと言って諦めていては、理想の松山はつくれません。

これからも、みなさんの意見を吸い上げて、地道に声を挙げ続けたいです。

「政治とお金」シリーズ、いかがだったでしょうか?みえさんに、ざっくばらんにお答えいただいたおかげで、政治に疎すぎる私も、少しお金の仕組みを知ることができたように思います。

次回は、みえさんのお友達に聞く!素顔のみえさんについてお届けします。お楽しみに!

いけだみえ

https://ikedamie.info/