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11月27日日曜日、第44回チャイルドフット杯が開催されました。
チャイルドフット杯は、四国初の本格的サッカースクールエルピススポーツアカデミー が開催している幼児のためのサッカー大会。
実は、このサッカー教室。先日、せいかつクリエイトでもご紹介させていただいた「ワイナイナランニング教室」の主催・東温ランニングクラブ代表の新沢さんが代表をしています♪
今、ワールドカップでサッカー熱が盛り上がっているところですが、今回の記事ではチャイルド杯のレポートをしながら、「幼児の頃から体を動かすということ」について探っていこうと思います。
老舗のサッカー教室
エルピススポーツアカデミーは、四国初の本格的サッカー教室としてスタートし27年。愛媛で老舗のサッカー教室です。
なんと、愛媛FCよりも早くスタートしているんですよ!
現在15ヶ所の幼稚園や小学校で教室をしていて、生徒さんは約500人。チャイルドフット杯は、その各教室が集まってプレーする、大切なイベントなのです。秋と3月の年2回開催しています。
今回は、2つのコートに分かれて6チームずつのリーグ戦を行いました。コロナ禍になるまでは、3コートに分かれ、もっと賑やかに行っていたのですが、今回は感染予防をしながらコンパクトに開催です。
代表の新沢さんは、横浜生まれ、三重県育ち。
小・中・高・大学とサッカーをしていて、大学時代ではブラジル留学も果たしました。プロ選手を目指していましたが、大学卒業後は商社に就職。
でも、ずっとサッカー一色でやってきた人生です。会社員生活が合わず、やっぱりサッカーの仕事をしたいと思っていたところに、「愛媛で、子ども向けのサッカー教室を立ち上げるんだけど、手伝ってくれないか?」と声がかかり、縁もゆかりもない愛媛県にやってくることになります。
2年目から代表を任されることになった新沢さん。当時、子ども達がサッカーを学べる場所がなかったのもあって、教室はどんどん拡大していきました。それが、今のエルピススポーツアカデミーです。
サッカーをするためには、ベースの「走ること」「体力」も大事と考え、3年前に立ち上げたのが東温ランニングクラブ !サッカー教室をしながら、ランニング教室も!すごいです。
自分とボールとの関わり
新沢さん自身、子どもの頃からすぐそばにサッカーがありました。
スポーツ少年団での関わりでしたが、「サッカーをすることが当たり前」な日常でした。
幼児の頃にするサッカーと、小学生がするサッカーでは、少し意味合いが変わってきます。
小学生になると、「仲間」や「相手」との関わり、チームで協力しあうことが大切になってきますが、幼児のときは、とにかく「自分」と「ボール」の関わりが大切。
動物は、獲物を仕留めるために目の前にあるエサを追いかけますよね?
そんな感じで、目の前のボールをただただ追いかける。
必死になりすぎてオウンゴールしちゃう子もいますが、とにかく目の前のことを一生懸命やる・・・それに尽きます。
足でやるスポーツだからでしょうか。人間の本能を呼び起こすのかもしれないですね。
と、新沢さんは言います。
今回、チャイルド杯の試合を見させてもらいましたが、みんな一生懸命なんです。目の前のボールを純粋に追いかけている。
そこにはまだ「戦略性」的なものはないかもしれないけれど、まずベースとしての「本能」が鍛えられているなぁと感じました。
サッカーをする場所をつくる
サッカーは目的ではなく、手段なんです。僕たちに、「教えている」という意識はあまりなくて。ただ、「場所」をつくっているだけなんですよ。
と、新沢さんは言います。
すぐに意味を見出したくなる私・・・「サッカーは、サッカー選手になりたい人がやるもの」と思っていたのですが、「楽しいから、やる」。理由は、ただそれだけなんです。
幼児期はとくに、からだを丈夫にしていくことが大切です。
屋外で、「暑い」「寒い」を感じながら、みんなで、体を動かす。
このことが、実は一番大切。
もちろん、プレーするうちに社会性が育まれていきます。先輩後輩との関係、ルール、チームプレー。嫌なこともたくさんあるけれど、大切なことがたくさん学べます。
地面でボールを転がして、ゴールに運ぶ
というルールも、子どもにとってはシンプルでいいですよね♪
生徒さんにインタビュー
試合の合間に、生徒さんと保護者の方にインタビューをさせていただきました。
なかがわ すばる君
現在、年中さん。サッカーは、お兄ちゃんの影響で年少の頃からはじめました。
人見知りで、緊張するタイプというすばる君ですが、サッカーが大好き!
「あと何回寝たら、サッカーの日?」と教室の日を心待ちにしているそうです。
現在、中学3年生のお兄ちゃんも、ずっとエルピススポーツアカデミーや学校でサッカーをやってきました。(現在は陸上をしています)
すばる君のサッカーの練習にも付き合ってくれる、頼もしいお兄ちゃん。
「結果よりも、集中することができたらいい。そこに、自然と結果がついてきたら」と、素敵なコメントをいただきました。
ご家族の雰囲気がとてもよくて、「本人の頑張る気持ち」を応援していることが伝わってきました。だから、すばるくんがのびのびサッカーできるのでしょうね。
たかはし あらた君
現在、年長のあらた君。年中から、エルピスに入りました。ほのぼのした雰囲気のあらたくんですが、試合になるとガラッと雰囲気が変わります!サッカーボールを夢中で追いかけている姿が印象的でした。
お父さんは、あらたくんのことをよく理解したうえで、鼓舞する声かけをしていました。
「自分が走るんだよ!自分がやるんだよ!」
あらたくんは、走るのが速いです。その走りを生かして、「自分でやるんだよ!」と声をかけます。
「エルピスは、親から見てもしっかり指導してくれる教室です。相手は幼児でも、甘やかすだけではなく、しっかり「礼」を教えてくれている。ボランティアだけで構成されている教室もありますが、エルピスでは、ちゃんとした指導者がいてくれるので安心です」と教えてくださいました。
「できないこと」が「できる」ようになってくる
あらたくんの取材をさせていただいた直後、土遊びをするあらたくん。
どうやらインタビューはちょっと緊張していたようす。「やっぱり幼稚園生だなぁ。かわいいなぁ〜」と微笑ましく見ていたのですが、試合になるとその表情はガラリと変わりました。
ボールを真剣に追いかけるあらたくん。
ずっとずっとボールに食らいいついて離れませんでした。
あらたくんの功績もあり、あらたくんのチームは見事優勝!
お父さんが、あらたくんに「あらたが頑張ったら、みんなでトロフィーを持って帰れるぞ!」と励ましていましたが、まさにみんなで「優勝」を味わうことができたのでした。
幼児のサッカー、はじめてじっくり鑑賞しましたが・・・
感じたことは「ボールに向かっていくひたむきさ」でした。
「できないこと」が「できる」ようになっていく、その過程を見させてもらっているので、こちらが元気をもらっています。
と、新沢さん。
今回、保護者もものすご〜〜〜く盛り上がっていたのですが!
(間違いなく、子ども達よりも叫んでいました。笑)
家では見られない顔を、たくさん見られたのだと思います。
順位や勝ち負けではない。
いつだって、自分の「できない」が「できる」瞬間を楽しむために。
ボールを無心で追いかける時間は大切です。
幼少期だからこその大切な時間、ぜひつくってみませんか?
新沢コーチをはじめ、あたたかい指導者たちがお待ちしております!
エルピススポーツアカデミー