・イベントやレッスンなどを開催し、ママをサポートする場所「ママハウス」
・一時保育と併用できる、ママのための「ママハウス コワーキングスペース」
・「預かり方革命」を掲げ、保育士の子連れ出勤を可能にした「エルパティオ 保育園」
・ママと社会をつなぎ、あたらしい仕事を創出する「おしごとラボ」
・女性が自分の性を大事にし、自分軸で生きることを提案する「フェミニンケア」etc…
ママと地域の「あったらいいな!」を、次々とカタチにしているacoさん。
降ってきたアイディアを次々とカタチにしていく姿は、見ていて頼もしいと同時に、「一体どこからそのパワーがやってくるの!?」と不思議に思うほどです。
私は、acoさんが愛媛に来てからのお付き合いをさせていただいていますが、ベビマのレッスンからスタートし、人や企業、地域を巻き込み、どんどん規模が大きくなっていくのを見ています。
「描いた夢をどんどんカタチにしていく」それだけでも十分すごいのですが、さらに驚きなのが、シングルマザーで子育てをしながらこれらをやってきた・・・ということです。
しかも、縁もゆかりもない場所、愛媛で。
今回は、エルパティオ の歴史を振り返りながら、あまり公では語られていない、acoさんのシングルマザーとしての一面をご紹介させていただきます。
パートナーの鬱、そのときacoさんは
aco社長が愛媛にやってきたのは、2007年4月。
ご主人の転勤がきっかけでした。
当時、息子くんは3才。まだまだ子育てにも手が掛かる頃に、見ず知らずの土地に来て、わずか2ヶ月で「ママとあかちゃんのトータルサロン EL PATIO」を開業。
ベビーマッサージのレッスンをはじめます。(ベビマに関しては、また次回の記事で詳しくご紹介させていただきますね!)
レッスンは順調で、オファーが増え、事業はどんどん拡大していきます。
もともと愛媛での暮らしは2年間の予定でしたが、1年延長となり、3年目の2010年、ご主人へ東京勤務の辞令が出て、東京に帰ることに。
しかし、東京の家を賃貸していたため帰ることができず、ご主人だけが先に戻ることになったのでした。
ご主人は、東京に帰る前にうつ病を発症。
acoさんは子育てしつつ、自分の事業をまわしつつ、ご主人の職場の東京本社まで相談に行ったりしながら、ご主人に寄り添います。それはそれは、とても苦しい1年間だったそうです。
「自分がしんどい思いをするのは、息子にとってよくない」
それに気づいたacoさんは、息子くんに相談することなく離婚を決意。
息子くんが小学3年生のときのことでした。
人生一度きり、進む道は自分で決める
まだまだお父さんに甘えたい時期の離婚でしたが、acoさんは息子くんを「かわいそう」と思ったことはないそうです。
この頃から、はっきりと思っていたのは自分の人生は自分のものであり、息子の人生ではない。
ということでした。
まずは、「自分はどうしたいのか、何を優先したいのか」が大切。
しんどい思いをして、我慢をして生きていくのは誰のためにもならない。
息子なら、きっと分かってくれる。
息子くんに対して、ひとりの人間としての絶大な信頼をおいているからこそ出る言葉でした。
世間的には、薄情と思われるかもしれない。
でも、自分の生き方の「背中」を見せたい。
「息子に恥じない生き方」をする。
acoさんの気持ちはこの頃から変わりません。
ママがHappyならあかちゃんもHappy!
エルパティオの理念は、acoさんを奮い立たせる言葉でもありました。
自分がHappyであることが、結果的にまわりにもよい影響を与えるはず。
そう信じていたのです。
「ごめんね」じゃなくて、「ありがとう」を伝えよう
息子くんの将来のことも考え、ちゃんと稼いでいかないといけない。
そう決意したacoさんは、2011年に会社を設立します。
レッスンや座談会、企業との打ち合わせetc…忙しい日々。息子くんは小学校低学年でしたが、児童クラブがない学校だったため、夕方以降のアポイントには一緒に連れて行ったり、お友達のおうちに預けたり。
息子くんが情緒不安定になることもありました。
寂しい想いをさせて、申し訳ない・・・そんな気持ちになることも多かったといいます。
でも、acoさんはこういうとき、息子くんに「ごめんね」を言わないことを決めていました。
「ごめんね」を言われ続けたら
きっと息子は「自分は可愛そう」って思っちゃう・・・・
それは違う。
息子は決して「可愛そう」ではない
「ごめんね」じゃなくて、「ありがとう」を伝えよう
「長さ」ではなく、「濃さ」。
一緒にいるときはテレビや携帯を見ない。
毎日マッサージの時間をとってスキンシップをする。
うしろめたい気持ちを持たない。
ハグをいっぱいする。
お弁当をつくる。
とくにお弁当は
「息子のためには、私がしてあげられることはお弁当ぐらいしかない」と決めて、
学校の都合で給食センターがストップしていた小5の1年間、中学・高校とずっと作り続けています(現在進行中)。
アトピー持ちの息子くん、コンビニ食はなるべく食べさせたくない。
どんなに忙しいときも、acoさんはお弁当づくりを続けています。
いつも応援してるよ!
見守っているよ!
acoさんから息子くんへのお手紙のようなお弁当。
ときどきacoさんのInstagramでも紹介されているので、見てみてくださいね。
とっても美味しそうです・・・!
子どもを言い訳にしない生き方
小学校の多感な時期に離婚を経験し、情緒不安定なときや、反抗期もあった息子くんも、もう高校3年生・・・。いよいよ大学進学、一人暮らしへのカウントダウンがはじまりました。
ときどきacoさんから出てくる言葉から、親子の仲の良さが伺えます♪(ちなみに、お父さんとも仲良しです♪)
「息子がいなくなったら、来年からどうしよう・・・(涙)」と、寂しさを匂わせるacoさんもいますが(笑)
今回、敢えてacoさんのシングルマザーの一面を書かせていただきましたが、acoさん自身は「シングルマザー」としての発信は積極的にしていません。
「シングルマザーのacoさん」ではなく
「acoさん」というパーソナリティのなかに、「シングルマザー」という一面がある。それだけ。
「そういえば、acoさんシングルだったよね!?」
あまりのフットワークの軽さに、すっかり忘れてしまうこともあるぐらいです。
ただ、確実に言えるのは、今の活動にシングルマザーとして自分が大変だったこと、「あったらいいな」と思ったことをどんどん反映させているということ。
・ベビーマッサージを通じて、ママの声を聞くこと
・女性が自分らしく生きていくサポートをすること
・子どもを預ける選択肢を増やすこと
・自分軸で生きていくためのフェミニンケアを伝えていくこと(こちらについても、また発信しますね!)
「子どもがいるから、やりたいことができない」
「預け先がないから難しい」
「時間がない」
子育てをしていると、ついつい口に出してしまいそうな言葉。
私も、ついつい子どもを言い訳に使ってしまうこと、あります。
でも、そんなときacoさんを思い出すのです。
acoさんなら、どうするかな?
きっと、環境や状況のせいにせずに自分でどうにかするだろうな。
そう思うと、勇気が湧いてきます。
結局、すべては自分次第。
自分の人生のハンドルは自分でにぎる。
しあわせに生きていく方法は、シンプルにそれだけなのです。
しかし、これがなかなか難しい。
3月、あたらしく誕生したマナデルゥも、その想いを伝えるアイテムです。
また、こちらについてもお伝えさせてくださいね。
株式会社エルパティオ